※画像はイメージです
英語を使う仕事となるとやはり最初に思い浮かべるのは、言語の橋渡しである通訳を思い浮かべる人は多いかと思います(外資系戦略コンサルタントとかいうのは無しね)。ただ、実際に日本人・英国人をはじめとしたバイリンガル話者を見てきて、実際どの程度学習すれば、どのようなコミュニケーションが可能なのかをこのブログではまとめていきます。
EXPECTATION (理想の通訳)
Liebgott ”俺余裕で訳せるぜ、ドヤァぁ‐”
※今の若い人らってDamian Lewisって言われてもHome Landのほうを連想するんだよね。なんか年の差を感じるわ。俺ら世代はあのおちょこ口といえばEasy CompanyのLieut. Wintersなのにね。
REALITY (実際の通訳)
※カンヌ映画祭グランプリ(2000年)作品”鬼が来た” ただし死語になっている差別用語が多いので視聴には気を付けて。
※※昔思ったんだけど、通訳する人間がこんな感じで嘘ついたらどうすんだろね。好きなだけ誤訳できまくりじゃんw 本当に信頼できる通訳は一回の公演だけでかなりの額になるというのもうなずける。
基本事項(文法・発音etc.)
実は文法・発音は一番最初に抑えておきたいところ。特にCEFR B2レベル以上では発音は多少訛りがあってもLとRやTH音は必ず押さえておきたい。例えばイギリスで現地の人と結婚して25年以上になる日本人女性を知っていますが、アクセントは日本語訛りなのですが先ほどのLとRの発音の違いはしっかりと抑えていて尚且つネイティブ同士の長時間の会話にもついていけるという芸当をやってのける素晴らしさ。他にも、ビジネススクールで優秀な成績を修めたという日本人はすでに学部の段階でオーストラリアに4年留学してたということで、最終的にロンドンのシティで‘仕事を見つけたとのこと。(個人的には英語力は滞在期間で決まるという説は+本人のやる気があれば正しいと思う)
ぶっちゃけハーフや帰国子女って有利なの?
ただ上記では英語力は時間の問題と記述しましたが、例えば、外国人の日本語学習者を比較した場合、ハーフや両親が日本人でも帰国子女のほうが、日本語を完全に外国語で学習する人よりも、多少不自然な表現があったとしても、長時間の会話や話の内容・奥行に広がりを感じる感はあります。一方で日本語を完全に外国語として習得する学生は、例えば、日本の敬語や礼儀作法はよく知っていて、日本に対するリスペクトの念はあります(仮にそれがWeabooであったとしても)が、やはりlimitedっていうのか日本語で表現することに何かしら限界を感じます。言語学の修士課程を専攻する友人によると、たいたい10歳くらいまでの幼少期までにある程度第二言語の環境に身を置いていないと、自然な表現を含め、いわゆるネイティブと同じクラスの外国語力というのはかなり厳しいとのこと。(そういう意味でインドのバイリンガル教育を含め、本気で2か国語以上をマスターしたいのであれば家庭環境や教育環境はかなり重要な要素ですね。先の在英25年の日本人女性は自分の息子を日本語をしゃべれるようにかなり教育したとのこと)
Weabooつながりの余談なのですが一度トランジットで韓国のユースホステル泊まった時、医学生のカナダ人にやたらとファイナルファンタジーの素晴らしさを夜な夜な語られた。(当人が言うには9がシリーズ最高傑作らしい)ここまで熱く語られると馬鹿にしようかなと思ったけど逆に尊敬したよ、、、
日本人英語学習者の最大の鬼門って?
この上の動画のようにアメリカ人にはカタカナ語がかなり難しいとのことですが、逆もまたしかり、日本人の英語学習者にとっても一番の鬼門になるのは、発音やスピーキングではなく、カタカナ語。この“カタカナ語”は一見英語と日本語で同じようなのかな?と見せかけて、全く違うから鬱陶しい。例えば、“アンケート“はquestionnaire、 “クラクションを鳴らす“はhonk the hornと全く違う単語、idiomで恐らく7割近くのカタカナ語は英語ではそのまま訳することはできないのではないかというほどです。理由としては外来語は必ずしも英語からではなくフランス語(アンケートとか)やドイツ語(アルバイトとか)から来ているものもあるのですが、中には、なんでこんな名称なの?って勘繰りたくなるのが、特に車関連の用語でわんさかあります。ケーススタディの時に車関連の資料を読み込むことになったのですが、ほぼすべての単語が日本語と違うのではないかってな勢いで違うので、くそ忙しい時期にマジでぶち切れそうになりましたが、、、(以下にリストを挙げておきます)
日本語 → 英語
タイヤ → wheel
フロントガラス→windshield
バックミラー →rear view
サイドミラー →wing mirror
(他にもまだまだあるけどとりあえず車関連のみ)
じゃあ日本語を教えるってのはどうなのよ?
今まで日本人の英語学習を中心に記述しましたが、今度は逆に外国人の日本語学習者って結局どうなの?手ところに焦点を当てていきます。まず、日本語の発音についてですが比較的簡単なようで、先の言語学を専攻するインド人に初めて日本語を発音してもらったらまったく問題がなかった。実際日本語の発音が破滅的だった学習者はあんまりおらず、やはり文法面で苦労するようだ。例えば英語を母国語とする学習者は、“文章が忙しいい”や“そこの門でやめろ”という間違った表現を使いやすい。どういう意味だかお分かりになるだろうか?それぞれ”a text is busy”と”stop at the corner”を日本語に直訳してしまったのだ。ここで笑ってはいけない、もしこのことが分かっていなければ、日本人の不可解な英語も笑われるということになるのだから。
外国語学習のセオリーは頭の良さでもなく、発音のきれいさでもなく、何といってもどれだけその言語をしゃべれたか、ということにつきますが、これってホントに言うは易く行うは難しで、結構みんな苦労してます。一度大学内で日本語を学習している生徒を見かけたので話しかけようかなって思ったら、まるで蚊の鳴くような小声でしゃべるので、流石に気まずくなりその場を去りましたが、やはりイギリス人も結構シャイなもんです。最初は笑われたり恥ずかしい思いをするかもしれませんが、本当のバイリンガルはそういう幾多の経験を経て最終的にマスターしてます。外国語学習は、やはり発音でもなく頭の良さでもなく、異文化で長期滞在が耐えられるだけの体力と精神的なタフさなのはまちがいありません。いわゆるEQの高さという部分ですね。本当に英語の上手な日本人は話していて楽しかった!
おまけ
イギリス人とアメリカ人の違いってなんだろうって思ったとき、“誉める”の文化が強いかどうかのような気がする。
イギリス人→基本あまり人を誉めない。むしろこちらが誉めるとテンパりだす。仮に誉めたとしてもなんか条件付きってのか素直な誉め方じゃない感じ。なんかシャイってのかプライドが高いってのか。
例「君は“日本人にしては”英語が上手だね」 なにその条件付き?なんで素直に褒められないの?
アメリカ人→基本誉めるのが上手なんだけど、それを真に受けてはいけない。その言葉の額面通りに受けっとっても、まあ、内心では馬鹿にしているか失笑しているかのどちらかだと思う。でも誉められなれていない日本人はついこれに騙される。
例「私はあなたがどれだけ(英語を)努力しているかを今まで知っているから、、」
ちなみにこれを言った本人は日本語検定1級(N1)保持の博士課程w
よく、イチローが全米で大活躍!とかオオタニがアメリカを席捲!とかいう翻訳内容のゴシップ記事見たとき、つい失笑してしまうんだよな。ああブブ漬け出てきた、これってな感じ。では!
参考文献 ”同時翻訳者の頭の中” 関谷英里子著
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